睡眠時無呼吸症候群や、動脈硬化、心筋梗塞など、呼吸・循環器系の罹患によって引き起こされる疾病は重篤なものが多く、症状が現れた時点ですでに手遅れとなる可能性が高いため、したがって早期に予兆を発見して治療する必要があります。

本プロジェクトでは、これらの呼吸・循環器系の疾患予兆を検出する技術として、頸動脈上皮に設置した超低周波マイクロホンを用いて「体内音」を採取し、この体内音にブラインド音源分離(Blind Source Separation)を適用することによって、「心拍音」「脈拍音」「呼吸音」の3成分に分離する技術を基盤としています。この分離音から周期異常や加速度脈波を検出することによって、呼吸器や循環器の疾患予兆を検出することができます。

超低周波マイクロホン(表面)
超低周波マイクロホン(裏面)
体内音記録装置
フィールドテスト風景(院生による)
体内音(混合音)
分離した音成分